私はそれなりに人生を過ごしてきてる。
だから対人関係とか、世間とか、それなりに色々と見て経験してきたと思う。
でも、芸能界を知ってるわけじゃない。
だから戯言かもしれないけどさ。
推しが「やりたい」とハッキリ何回も明言していることならともかく、推しが明言していないことをファンが願うのはおかしいのかなと思う。
さっくんの誕生日が、だて様の出演予定の『ラヴィット!』の放送日で、誕生日なんだし、さっくんが出演すればいいのではないかというファンの言葉があった。
誕生日だし、自由に発言できる傾向がある番組だし、そう思ってしまってもしかたないかもしれない。
同じグループのメンバーだし、他のゲストと交換するわけではないから、代わってもらいやすい印象もある。
でも、だて様ファンからすると、反発を感じてしまうかもしれない。
もちろん、喜んで譲ってあげてと思うだて様ファンもいるかもしれない。
ここで考えてみよう。
その本人であるさっくんがそれを望むだろうか、ということだ。
だて様はもしかしたら、「誕生日なんだし、佐久間が出演したらいい」と考えて、マネとかに頼んでスケジュールを組み直すかもしれない。
そして、その日の出演がさっくんになったとしよう。
でも、そういう背景があったとしたら、きっとこう言うだろう。
「今日は舘様の出演の日だったんですけど」
この後の言葉が「申し訳ない」と続くのか、「ありがとう」と続くのかはわからない。
でも、さっくんがだて様のことに触れないということはないと思う。
そうすると、少なくともさっくんに気を使わせてしまうことにならないか。
(事前に番組Twitterなどで明日の出演は佐久間くんですとお断りがあれば、いくらかいいかもしれないけど。それで、ずっと前から、この日はさっくんが出演することになってたんですよ、という感じになったらいいけども)
誕生日ということでさっくんが『ラヴィット!』に出演したとして、それは“さっくん”が望んだことではなく、“一部のファン”が望んだことにならないか。
レギュラー番組に誕生日に出演することが、果たして推しにとって嬉しいことなのか。
最初からその予定だったらいいだろうけど、わざわざだて様と出演を交換するということをしてまで出演して嬉しいんだろうか。
もしかしたら、だて様が、それはそれは心地よい言葉で出演をうながして、快くさっくんが出演する可能性もなくはないけれどね。
だから。
ファンとして、推しにとって嬉しいことと思っての発言が、実は推しにとって悲しいこと、気が引けることになってしまう場合があるかもしれないということに注意しないといけない。
誕生日だから。
主演だから。
ゴールデンだから。
超人気番組だから。
だからといって、推しが嬉しいとは限らないかもしれない。
誰かが犠牲になっていることを知って苦悩してるかもしれない。
おエライさんから、主演なんだからゴールデンなんだから結果出してもらわないと困るよ、とエグいプレッシャーがかかってるかもしれない。
超人気番組なんだから、これくらいのこと我慢するのは当然でしょと言われてるかもしれない。
輝かしいことが、推しにとって全面的に嬉しいこととは限らないんじゃないか。
こちらが「スゴイ!」と思うことほど、大きなプレッシャーや犠牲や嫉妬が潜んでるもんだから。
でも、あの子たちのことだから、本当に嬉しいとは思ってなくても、ファンの前ではきっとこう言うんだろう。
「嬉しい!」って。
その顔を見て「よかった」と思わされていればいいんだろうね。
“ファン”というものは。