あのSnow Manのこと綴らせて下さい

アイドルグループSnow Manのことを綴ります

白くて赤い映画「マッチング」

(盛大に映画「マッチング」をネタバレしています)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さっくんがストーカー役を演じた「マッチング」を観てきた。

 

 

 連続殺人が起きるんだけども、その遺体とか殺すシーンとか、さっくん演じる吐夢が特殊清掃の仕事をしていることもあって、人が亡くなったんだろうなっていう部屋の様子とか、人によってはポップコーン食べる気失せちゃうんじゃない?ってシーンがわりとあったな。(おばちゃんの私は、バリバリ食べ続けられましたが)

 

 土屋太鳳ちゃん演じる輪花の父親の不倫相手の女が真っ赤な服を着ていて、住んでる部屋のカーテンも赤で、“赤”が輪花の敵だっていうことを暗示していく。

 だから、後半でずっと味方だと思っていた影山が真っ赤な車に輪花を乗せてた時に、「あー、この影山が犯人なんだなー」と思ったわ。(いや、最初からいかにも様子がおかしい吐夢が犯人と思わせておいて、やたら雑誌にさっくんと一緒にピックアップされてた影山役の金子ノブアキさんが、ただのいい人で終わるわけないよなーと、数十年サスペンス劇場系を見てきて、キャストと最初の十数分見たらだいたい犯人わかるようになったおばちゃんは、そう思ってたわけよ)

 

 で、この“赤”という色が狂気の象徴であり、殺人が起きると“赤い血”が流れるわけで、そういう殺人の意味合いも象徴してるんだなーって思った。

 対する輪花はウェディングプランナー。“白”のウェディングドレスを着る花嫁たちがいる世界で仕事をしてるわけ。だから輪花側を白で表してるんだなーと。

 でもって、吐夢は“白”髪なんだよね。最初“白”いクラゲが印象的な場所で輪花と出会うしさ。

 輪花の敵は“赤”であるはずなのに、吐夢は“白”髪だから、吐夢は輪花の味方ってことを暗示してるのかなって思ったのよね。まあ、そう思わせようって狙いがあったのかもしれないね。

 

 だけど、その吐夢に与えられたテーマはもっと複雑だった。

 “白”い吐夢は白い花嫁たちを“赤”く染めていく。

 それは“赤”に象徴される狂気の不倫相手から生まれた子だから。

 同じく影山もその狂気の母親から生まれていて、“赤”い狂気が“白”い輪花を襲っていくことになる。

 

 輪花と影山は他人で、影山は容赦なく輪花を復讐対象として襲っていく。

 だけど、吐夢と輪花は異母兄弟ってことなんだよね。(影山と吐夢は異父兄弟)

 吐夢が最後、輪花を手に入れたという意味で微笑む(笑うに近い微笑み)んだけど、それは家族として輪花が欲しいと思ったのかどうなのか。

 あと、なんで殺人するんだろ?っていうのも、理由がよくわからなかったな。

 ただ、1回見ただけだから、私が見落としてるか気がつかないところで、その理由が示されてたかもしんないけどさ。

 輪花を手に入れるためにしていたと思ってたけど、輪花が心を開き始めた後も殺人続けてるからなー。あ、でも、手を繋ぐ前だから、まだ輪花を手に入れてないってことで殺人したの?手を繋がれた後はしなくなるの?

 いや、そもそも、なんで殺人する? 輪花を手に入れるため?

 あ、影山を刺激するためか。そうすると輪花を自分のものにできるもんな。

 ……と、いろいろと考えられて楽しいわぁ。

 (SNSで考察を語り合いたいというのがあったけど、「確かに!」と思ったわ。パンフが売り切れてて見れてないから、書いてあることもあるかもだけど)

 

 さっくんの演技は見る前から心配ない……って言いかたは変だけど、さっくんのことだから役を全うするだろうと思ってた。

 それでもって実際見たら、“さっくん”ということを気にしないで見られた。

 それって普段アイドルとして活動してる彼にとって難しいことだと思うんだ。

 まあ役がアイドルの彼とかけ離れた印象の役だったっていうこともあるのかもだけど、アイドルという仕事をしている人は俳優専門にしている人と違って、はるかに自分を感じさせないで演技するの難しいと思う。

 だって普段は“自分”を全面に押し出し、アピールする仕事してるんだもんなぁ。

 そう考えると、さっくんはきちんと“吐夢”になってたと思うわ。

 まあ、声優のお仕事やコスプレしている様子とか見てて、役に入りこむのが上手、または好きな人なんだろうなーとは思ってたからさ。

 さっくんなら、役をこなせて当然って思ったよ。

 もちろん努力してるだろうけどさ。

 いや、努力するし入りこむ才能があるし、そんな人だから心配なかったっていうか……。

 

 

 そもそもさっくんはダンスが上手だが、それは体や表情の動かしかたが上手だってことなんだと思うんだ。

 だから演技もダンスの時のように、踊ってないだけで、体や表情を動かしてるわけだから、上手なのは当然なんじゃないかなって。

 

 

 そういえば『素顔4』のSnow Man版で、さっくんが『滝沢歌舞伎』の金さんとして登場するところがあって、それで『逆転ラバーズ』をふっかさん扮するお丸と歌うんだけどさ。前奏とか間奏とか、歌ってないところは金さんとして振る舞い、歌う瞬間はアイドルになるんだよね。その切り替えのうまさに感心したんだよなぁ。

 

 今回の演技がどう評価されるかわからないけど、さっくんが「また演技やりたい」と言ってるから、それが叶うといいな。

 

 

 

 

 

 

 この映画で、私がちょっと現実に戻ったというか、Snow Manを意識しちゃったのは、輪花が吐夢に靴をプレゼントしたとこ。

 

(ちゃんとPUMAだー)

 

 

 その瞬間だけ、Snow Manさっくんの映画を観てるんだなって我に返ったわ。わら。