あのSnow Manのこと綴らせて下さい

アイドルグループSnow Manのことを綴ります

夫より私を大切にしてくれるSnow Man

 

 

 夫よりSnow Manのほうが私を大切にしてくれる。

 

 ……と言ってしまうと語弊がありまくりではある。

 

 

 夫は適度に夫としての立場を全うしてくれている。

 ジャニーズが嫌いなところはありがたいし(なぜそう思うかは過去記事『「ジャニーズ」を楽しむということ』を参照していただければ)、私がSnow Manのファンであることを薄々知ってはいても、だからどうこう言ってくることもないし。

 まったく夫に不満がないわけではないが、今こうやってSnow Manを楽しめているのは、夫が、そして自分自身がそういうことも楽しめる生活ができるように、お互いそれなりに気を使って、そして気を使わないで“生活している”からだ。

 

 だから、夫がいないとSnow Manを楽しむ生活はできないので、Snow Manのほうが夫より大切にしてくれる、という言いかたは、ちょっとおかしいのだ。

 

 

 が。

 

 私はおばちゃんで、なかなか長い期間ジャニーズのアイドルを見てきたが、最近のアイドルは、まあサービスが手厚いなぁと思う。

 それは私たちにSNSという、直接自分の考えを表現する場があり、そしてそれをアイドルが直接見聞することが可能な時代だということが大きく影響していると思う。

 

 だから、彼らは必要以上にファンの言葉に耳を傾けてしまっているように思う。

 無視できる人もいるけれど、無視しようとしてもメンバーやマネージャーや事務所が「気にしなさい」と言ってくることもあるだろう。

 確かに無視することで、余計に状況が悪くなってしまうこともあるからだ。

 

 ともかく、無視しにくい時代になってきているんだな、また何もかも見て耳にしてしまう時代になっちゃったんだな、とは思う。

 

 だからなのか、Snow Manは手厚い。(他グループは知らないからわからない)

 何かいいことがあればすぐに感謝の言葉を述べ、批判に対しても何かしら反応してることが多い。

 

 夫はこんなに反応してくれない。(してもらっても困るが)

 そもそも夫はCD売ったり、歌番組出たり、冠番組持ってたり、全国ツアーしたりしていないから、夫に対して「ミリオンおめでとう」「ステキな歌とダンスを見せてくれてありがとう」「この前の企画めちゃくちゃ笑った」「ライブがんばって」などと伝える機会がない。

 そのようなやりとりがそもそも発生しないから、夫が私を大切にしてくれてるんだなぁと実感する機会が少ないのだ。

 

 だから。

 夫よりSnow Manのほうが、私を楽しくさせる活動してくれて、そして感謝の言葉をはじめ、自分の気持ちを伝えようとしてくれる機会がはるかに多い。(もちろん、私に対してだけではないけれどね)

 

 そういう心づかいが、Snow Manのほうが夫よりはるかに多いから、私はSnow Manのほうが夫より私を大切にしてくれる、と思っちゃうのだ。

 

 そんな手厚い彼ら。

 だからこそ、勘違いというか、それに甘えてしまう人が出てくるんだなと思うことがある。

 

 ちょっと情報を入手したいなと思ってSNSを利用すると、思いもよらない言葉にぶつかることがある。

 それらを見て、私個人が感じるのは、

 

Snow Manは、あなたの夫じゃないよ?」

 

 ということだ。

 

 なんでこんなに、みんな自分の夫みたいな視点で彼らのことを見るんだろうと不思議に思うことがある。

 

 まあ確かに、好きなんだから、夫、あるいは彼氏を相手するみたいな気持ちになって、そういうことになってしまうのかなとは思う。

 だけど、昔は「○○くんの彼女になりたい!」「お嫁さんになりたい!」とは言ってみても、それはちゃんと不可能なことなんだってわかってた。(まあ、わかってない人もいたけども)

 そもそもアイドルは、今よりずっと遠い存在で、おおげさな言いかたをすれば神様に近い、想像上の生物に近い感覚で見ていた人が多かった。

 

 だけど今は、SNSが発達して、アイドルがファンの言葉を聞きやすくなってしまったことで、その言葉を受け入れることが多くなってしまった。

 

 だからファンは勘違いしていく。

 

 私の大好きなアイドルは何でも自分の言うことをきいてくれる人。

 

 私の大好きなアイドルは自分の理想通りの人。

 

 と。

 

 

 だから、自分が感じたことを何でも伝えていいと思ってる。

 

 だから、ちょっと自分の理想から外れたことを言ったりしたりすると、すぐに言う。

 

「それっておかしくない? ○○くんらしくないよ」って。

 

 

 まあ、確かにおかしいことを言っている場合もあるとは思うが、多くは「自分の思う通りの言動ではないことをすると許せない」ということらしい。

 

 確かにアイドルは夢を与える職業で、ファンの希望をなるべく叶える存在ではあると思うが、それ以前にひとりの人間である。

 

 それに法律のもとに婚姻届けを受理されていなければ、ファンはただのファンであって、アイドルの妻でもなんでもない。

 

 だからファンだからといって、理想じゃないことをしたアイドルに、自分の理想に反していると伝えるのはおかしいのだ。(確かに犯罪につながったり、道徳的におかしいということだったりについては、苦言を呈したり、批判したりしてもいいとは思うが)

 

 

 だから「ミリオンねらってます」と言ったことに、「それは違う」というのはおかしいのだ。

 

「ファンにプレッシャー与えてどうするの」

「それってCDをいっぱい買えって言ってるようなもの。それができないファンは、もうファンとして認めないってことでしょ?」

「ミリオンを達成させてあげたいとは思うけど、それを自分から言うのはおかしくない?それはステキな作品を提供することで、それを買いたいと思う人が現れて、そして自然に達成されるものじゃない?」

 

 ということは。

 

 彼らはファンにプレッシャーを与えて、CDを買ってくれない人はファンとして認めなくて、パフォーマンスのことなんかまったく考えず、ただただ数字にこだわりまくってる人たちだということになる。

 確かに理想から外れている。

 それは、伝えないといけないね。

 

 彼らをそういう人たちだと言うのなら。

 

 

 

 

 ところで、そんなファンの方々にうかがいたいことがある。

 

 Snow Manが少なくともシングル3曲ミリオンを達成していることで、わずかでも周囲に自慢したり、自慢に思わなかったことはあるだろうか。

 

 ファーストアルバムが今年度最高売り上げを記録したことを、ファンとして「なんて残念なんだ!」「こんな売り上げ達成しないでほしかった」「なんて悲しいことなんだろう」と思ったことがあるだろうか。

 

 もし、わずかでもシングル3曲がミリオンを達成していること、ファーストアルバムが今年度最高の売り上げを達成したことを「すごい!」「よかった!」「自慢!」と思ったのなら、「ミリオンを目指したい」といった彼らを批判する権利はないと思う。

 

 もし「ミリオンを目指したい」と彼らが発言することを批判するとするならば、彼らがミリオンを達成することでガッカリしてしまう、残念だ、辛い、悲しいなどのマイナスな気持ちを持ってないとおかしいからだ。

 

 ミリオンを達成していることを自慢している、あるいは喜ばしいことだと思ってるのに、「ミリオンを目指したい」ということは批判する。

 

 ………矛盾してませんか?

 

 

 

 

 

 

 

 そして、おばちゃんは、ちょっと考えてみる。

 

 もしSnow Manが自分の夫であれば「ミリオンを目指すなんて言っちゃダメだよ」って言っていいのだろうかって。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  ………あれ?

 「離婚」という言葉が見えてくるのは気のせいだろうか。