(岩本照主演ミュージカル『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』のネタバレがあります)
そもそもは『スノラボ』のツアーも全滅して、『ボクとキミと』のこともあって、とっても気分が落ちていたんだよね。
ファンクラブ入会して2年半、何も当選しないんだ……。
ああ、推すってこういうこともあるんだって思いながら。
推すって大変なんだなって思いながら。
そんな状態で、照くんの舞台を重岡くん?かな?が観劇に来たらしいということをSNSで知って、その流れかなんかで『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』の当日券があることを知った。
これもファンクラブで応募したけどハズれてた。
「ファンクラブで当選させてくれないなら、自分で勝ち獲るしかないのか……」と思い、PCで(私、ほとんどスマホ使用しないもんで)で購入したら、あっさり買えた。
なんだ、自分で買うほうが手に入るのか……と思ったよ。
喜びより、何か気が抜けたというか現実感がなかったというか、なんか観劇できるっていう事実が信じられなくて、これは観劇に行くまで実感わかないかも……と思った。
それで、まったく予定外だったけれど観劇に出かけた。
席は端のほうだったけれど、1階席のひと桁代だった。
これって、関係者のためとかに取っておいてある席なんかね?
だから、こんなになかなかの良席なのかな?
(とは言っても、舞台なんて、ほとんど見たことないから良いか悪いかわからんけど)
照くんが主演ということと、ディカプリオが映画でやってたなぁということと、実話ということと、詐欺しまくる話らしいということ以外、ほとんど知らずに観劇した。
これも良いのか悪いのか、わからんけど。
だから「吉田栄作だ!」っていう気持ちが一番に出たわ。
照くんが存在してるのはね、なんかヘンにリアリティがないというか、テレビ通して見てるみたいで、吉田栄作が動いてるほうが私にはなんかリアルだったんだよね。
照くんについては、ファンだから、あまりにも現実と思えなかったっていうか。
今まで生でSnow Manを見る機会がまったくなかったっていうのも原因だったと思う。
(だからといって、吉田栄作を生で見たことがあるわけじゃないけどさ)
私たちの世代では吉田栄作は、すごく人気があった。
白いTシャツにジーンズだけでこんなにカッコイイ人なんていないと謳われていたなぁ。
そのスタイルは健在で、あの照くんと並んでいても引けを取らないところは、アラフィフでありながら立派だった。
きっとスゴイ努力をしてるんだろうなぁって思った。
同世代として尊敬デス。
この舞台、照くんと横山由依ちゃん以外の主要キャストが、照くんの両親役の岸祐二さん、春野寿美礼さん、由依ちゃんの両親役の阿部裕さん、生田智子さん、そして照くんを追いかけるFBI捜査官役の吉田栄作さんという、ほとんどがアラフィフの布陣。(阿部さんは年齢わかんなんかったけど、たぶん、ということで)
だから照くんが、とっても若い役(10代?か20歳になったばかりくらいなのかな?)という設定でも、違和感がなかったというか、とっても30歳が近いとは思えぬ若々しさを感じられた。(いや、若々しい人ではあるけども)
アラフィフのおじ様たちの歌の重厚さ、そして演技の深み、とくに吉田さんなんて歌い踊りまくりで、照くんはもちろんスゴイんだけど、彼らにも感心した。
照くんを活かそうとする渋みというかね、余裕というか、そういうものを感じた。
春野さんもさすが元ヅカって感じで、歌に迫力あったなぁ。
生オケだったのも、さらにみなさんの技術力を感じられたな。
こういうと誤解されるかもだけど、その中で照くんと由依ちゃんは、やっぱり声が軽くて若いと感じた。
下手とかではないの。
アラフィフたちのテクとか経験値が凄いからなんだよね。
そんな年齢を重ねた声というのは、舞台ではとっても武器になるんだなと思った。
だから、どうしても照くんと由依ちゃんの声は軽く感じてしまった。
それはしかたないんだよ。
だって実際若いんだもん。
でも、若い二人の不安定さを表すには、そのアラフィフたちと比べての経験値の無さが活かされてるなぁとも思ったしね。
年齢を重ねたベテランの人は、自分の声の出し方を知り尽くしてるんだろうしね。
きっと今までたくさんの役を演じてきただろうしね。
これはどうしても年齢と経験が必要だから、照くんや由依ちゃんが太刀打ちできるところではないと思うんだよね。
だから、照くんにとって、とてもいい経験になったと思うし、どんどんいろんな役をやって、いろんな声の出し方、歌い方を知って、たくさん経験していってほしいよ。
今だって、そんなアラフィフたちを背負って立派に座長できてるんだからさ。
しかも、舞台だけじゃないからね。照くんの活動範囲は。
あと、とにかく「脚だらけ!」と思った公演だった。
照くんと吉田さん、この二人すごく脚が長いなーと思ったし。
あと、照くんをいろいろなシーンごとに取り囲むお姉さまたちが、とにかく脚を出しまくる衣装で、「脚がいっぱいだー!」って思った。
キレイというか、「鍛えてらっしゃる! カッコいい!」って感じだったなぁ。
そんな演出?も、この時代のおしゃれで華やかな感じが出ててよかったなぁ。
(“PANAM”なくなっちゃったなぁとか思ってたわ)
この舞台の照くんは、とてもみずみずしい感じがしたかな。
役柄的にもそうだったし、なんか一生懸命取り組んでいる感じもあって。
照くんはなかなかの舞台を経験してる人だし、鍛えてる人だから、体の動きはとくに安定してるなぁって思った。
背が高いし、体の動かしかたが上手っていうか、どうしたら美しく伝わりやすく見えるかってことをわかってるだろうから、映えるなぁと思ったよ。
映画の宣伝とセカンド・アルバムの制作、TVの出演や収録……それらをこなしながら、この舞台の準備をしてただろうから、そりゃ大変だったよね。
(私らがまだ知らされてない仕事をしてるかもだし)
コロナにもなったしね……。
無事回復して、この舞台をやれてることが、ある意味奇跡かもしれないね。
そんなスゴイものを見ることができたって、なんか不思議だな……。
照くんを生で見れたという事実が、今だになんか信じられないな。
最後の挨拶の時だけ“岩本照”だったけど、それ以外の瞬間は“フランク・アバグネイル・ジュニア”として見れたからかもしれない。
単純にひとつの作品として、素直に観劇できたから。
まだ大阪公演があるんだよね。
本当に最後まで無事に完走してほしい。
そして、この作品はきっと、“岩本照主演ミュージカル”という肩書きがつく最初の作品になるだろう、と思うよ。