(『それスノ』リンクコーデ対決のネタバレあります)
『それスノ』秋のリンクコーデ対決にて、よしミチ姉弟がSnow Manと藤森さんのコーデをランクづけしたわけです。
そこで、おっしゃる方がいるわけですよ。
「よしミチ姉弟って失礼じゃない?!」と。
そこで思うわけです。
………失礼なくらい言っていただかないと、番組成立しませんけど?って。
これSnow Manよりずっと年上だったり、ファッション界で地位が確立しまくっている方がジャッジしたとしたらどうなったでしょう?
「はあ、ごもっともです。さすがですね」で、終わりです。
ファッションに関するマジメな番組になってしまいます。
まあ、それでもいいかもしれません。
でも、『それスノ』はそういう番組ではありません。
バラエティです。
しかも地上波です。
ファンだけが見るものではありません。確かに圧倒的にファンが視聴しているでしょうけども。
でも、地上波の番組制作をされている方々は、ファンだけでなく、ファンじゃない人も楽しんでもらおうとして制作します。
よって、完全にファンよりの、ファンのための番組作りはしません。
地上波ですし。
そうすると、このリンクコーデのジャッジをする方を誰にするか、ということを制作側は考えます。
地上波になる前と、春のリンクコーデ対決のときは、河北麻友子さんがジャッジしてらっしゃいました。
この方はSnow Manからすると、ずっと先輩ですし、多くの方が知っているタレント力のかなり高い方。
しかも辛口な方というか、ハッキリと物言いをする方として有名です。
だから河北さんがジャッジした回において「失礼じゃない?!」といった意見は、ほとんど出ていなかったように思います。
河北さんが、よしミチ姉弟と同じ発言をしたとしても、きっと「失礼じゃない?!」という方はあまり出てこないと推測します。
それは河北さんがSnow Manよりずっと先輩で、ちょっと辛口な方としてすでに有名で、どちらかというと番組に出演してくれただけでありがたい、とくに配信の時はそう感じた視聴者が多かった可能性があるからです。
(最初の最初に河北さんが登場した時、Snow Manも「めちゃめちゃ芸能人」って言って、よくぞ出演してくれたって感じでしたし)
よしミチ姉弟はSnow Manより年下ですし、河北さんのように幅広い年齢層に知られていない可能性があります。(私も知らなかったし)
そんなポジションのよしミチ姉弟が言うから、「失礼じゃない?!年下で、たいして認知度もないくせに!」(←いや、なかなか知られているから、今回登場してるんですけどね)と思ってしまったのかと。
では今までと同じように、河北さんに、あるいは河北さん的ポジションを確立している方に再登場していただければよかったのかという話になりますが。
河北さんは地上波の春のリンクコーデにも出演されているので、同じような展開になることが想像されてしまうわけです。
これでは新鮮味がありません。
地上波ですし、同じような内容を繰り返していると「また同じ!」と叩かれてしまいます。
人を変えたとしても、似たような立場の方だったら、同じような事態が起こると推測します。
春と同じ“リンクコーデ対決”という企画だったとしても、新鮮さが必要。
そこで、河北さんとは全く違うタイプのジャッジができる方が登場したわけです。
これをキャスティングしたのは『それスノ』のスタッフです。
おそらく、よしミチ姉弟が「失礼じゃない?!」と言ってしまいたくなるような発言をしてくれることを期待して、です。
よって、よしミチ姉弟は『それスノ』スタッフの期待通り、しっかりお仕事をしただけなのです。
番組側の期待に見事応えたわけです。
ヘタしたら、「いつも以上に辛口でお願いします」と言われてる可能性もあります。(実際冒頭で、そんな感じのことをおっしゃってます)
よって、そんな番組側の望むままに、キッチリと仕事をした方を「失礼じゃない?!」と批判するのは、とっても的外れということです。
論外です。
不快に感じてしまうことは個人の自由なので、それを「不快に思うな」とは言いませんが、その不満をよしミチ姉弟にぶつけるのは間違いです。
それをキャスティングし、そのようなスタンスを依頼した番組側に伝えるべきです。
しかもそれを伝えるときは、一切の感情的な文章や単語を用いてはいけません。
どうして自分が不快に思ってしまったのか、理路整然と、どんな人が読んでも聞いても、「なるほど、あなたはそういう理由で不快に感じたんですね。共感できるかどうかはさておき、お気持ちはとても理解できました」という返信をいただけるような内容でなければなりません。
ずいぶん前になるかもしれませんが、嵐の冠番組で、このように嵐のコーデをジャッジする回があり、そこに11歳の子役のお嬢さんが登場したことがありました。
11歳とは思えぬ辛口な指摘をして、彼女がすでにSNSを利用していたこともあり「生意気だ!」と批判が直接殺到しました。
それに対して彼女は「お仕事をしたまで。あそこでそういう発言しなかったら、番組は成り立たないし、自分は番組側からそういう発言をすることを望まれていた。もしそこであのような発言をしなかったら仕事ができない人という評価をされてしまい、仕事がなくなってしまう」(←ニュアンス)と反論して、「至極真っ当な意見」と評価されていました。
よしミチ姉弟も同じ。
番組側の望むお仕事をしたまで、なのです。
これを知ってか知らずか、さっくんが「よしミチ姉弟のワードセンス最高だったよね」(←ニュアンス)ということをブログに書いておりました。
もし、さっくんがこのことを知って、フォロー的にこれを書いたのだとしたら、非常に申し訳ない気持ちになります。
ファンがさっくんにそんな思いや気づかいをさせてはならないからです。
さっくんにそんなことを書かせるファン……、なんて情けない存在……。
厳しい言いかたをすれば、さっくんにそんな思いをさせるファンは、もうファンとはいえないのではないでしょうか。
不快に思うことはしかたありません。
ただ、それを発信するとき、発信場所はそこでいいのか、また対象はそれで正しいのか、またワードはそれでいいのかということを、じっくり検討&精査する必要があります。
それに、「失礼じゃない?!」と批判するということはSnow Manを守っているつもりかもしれませんが、それってSnow Manの能力をみくびっていることにもなるかと思います。
その「失礼な」よしミチ姉弟が言うくらいのことで、Snow Manが2度と番組に出演したくなくなるほど、あるいは自殺したくなるほど傷つくとでも?
彼らだって、バラエティってわかってます。
スタッフがよしミチ姉弟に「どんどん辛口で言ってください」と伝えてることだってわかってるはずです。
ちゃんとそれを理解して、どう切り返していこうかとワクワクしたり、ドキドキしたり、番組をきっちり成立させようとしているはずです。
「どんだけのこと言ってくれるんだ!」と期待はしても、「辛口なことはまったく言わないでほしいな」なんて思っているわけがありません。
よしミチ姉弟のことを「失礼!」と批判するなら、Snow Manはもうバラエティ番組ができなくなってしまいます。
まあ、よしミチ姉弟が本当に「失礼な人たち」だとしましょう。
そういう人たちを相手に、うまく切り返すことができない、あるいはそれを見せ場にできないような人たちだというのでしょうか。
Snow Manが。
それって、Snow Manの能力を評価していないことになるのでは?
なんにもできない、ただのお坊ちゃん、あるいは赤ちゃんと思ってらっしゃる?
それとも、ちょっと歌って踊れる幼稚園生だと思ってらっしゃる?
Snow Manって、そんな人たちですか?