(「THE MUSIC DAY」ネタバレがあります)
「THE MUSIC DAY」にてしょっびーが『TOMORROW×TOGETHER』のHUENINGKAIさんと優里さんの「ペテルギウス」をコラボ。
まあ、簡単に言うと、しょっぴーがHUENINGKAIさんよりヘタだ、Snow Manのメインボーカルくせに、という人がSNSに現れたわけだ。
当然、賛成する人、それに反対する人、私はそう思わなかったという人、さまざまな考えがあふれた。
私は歌もダンスも知識がない人なんで、それを見た時はうまいとかヘタとか感じてなくて、普通に見ただけだった。
こういうコラボにSnow Man代表として選ばれるようになったんだ、しょっぴー頑張ったねー、いつものしょっぴーだねー、お相手の人のことはまったく知らないなーって感想だけで、歌がどうこうとかって思わなかった……。(←知識がない人だから、この程度の感覚なんだと思う)
そもそも、ヘタだって言ってる人が何をもってしてヘタだって言ってるかわからないじゃない?
その人が専門家(それを生業として生活できている人という定義)で、いかにヘタかということを専門用語を用いて言及しつつ説明してくれれば(しかも何もわからんおばちゃんも納得できるように)、そうかなと思ってもいいのかなと。
そうじゃなかったら、「そうですか。あなたはそう感じるんですね」と思うだけ。思うことは自由だからね。
でも専門家だって、たったひとりの人間だから、たったひとりの意見を信じきる必要もないかなと思うから、すくなくともそのような専門家が20人くらい同意見だったら、「そうなんだ」と思えるかな。
よく考えたら専門家かどうかわからない人の「しょっぴーはヘタだ」というひとつの考えを、みんなきちんと受け止めてるんだよね。そうやって考えるとSNSってすごいよね。
そして、そんなひとりの感想に賛成する人がたくさんいると、それが世間の声になっていくこともあるわけだけど、今回はそこまでかな?と思うし、専門家が20人ほど同意見だと示しているわけでもなさそうだから、「それはあなたの考えですよね」でいいんじゃないかな。
誰かをヘタだとか、ブスだとか、イヤな気持ちにさせることをいう人(それが真実だったとして、言っていいとは限らないからね)はどうやったって消えないだろうし、反応して楽しいならいいけど、キツい、悲しいと思うなら反応する意味もないと思うんだけどな。
あと「ボイトレ行け」っていうのもあったけど、行くことで必ず歌がうまくなるかどうかもわからないし(塾行ったら絶対成績上がる、習字習ったら絶対字がうまくなるとも言えないでしょ?)、行ってるかもしれないし(以前の雑誌で行かなくなったと言及してたとしても、現在はどうかわからないよね?本人じゃないんだから)、確かな知識を持ったうえでのアドバイスならいいけど、そうじゃなかったら何様がそんなことをおっしゃってるの?って話よ。
そもそもSNSって基本その人の素性はわからないんだから、全面的にその人の書いているものを信じる必要も賛成する必要もないと思うんだよね。
あと「上手い=立場が上」「顔がいい=立場が上」「スタイルがいい=立場が上」と思ってる人の多いこと。
ある程度のレベルになると、何をもってして「上手い」「顔がいい」「スタイルがいい」と判断するのかわからないものよ。感じかたは千差万別なんだから。
だから好みがかなり入ってくる世界線なんだよ。
どのアイドルやタレントや俳優やアーティストやパフォーマーetc.のファンになるかなんて、もう“好み”だけでしかない。
とくにアイドルなんて、容姿、歌、ダンス、演技、バラエティ、キャラ、グループだとさらにそこの関係性も含まれるから、「歌だけでファンしてるんじゃねーよ」ってことなんだよね。
その中のひとつが欠けていたり、劣っていたりすることもあるかもしれないけど、それを「ヘタだ」「持ってない」と思うかは個人の判断だし、そういうところが魅力になることもあるのがアイドルだから、「上手くない=ファンになるべきじゃない」「上手くない・カッコよくない=下の存在」ではないんだよね。
そんなのファンでもない人に判断されたとて、って感じ。
そのアイドル自身が「できない、不得意」と判断したことを、克服しようと頑張るのを応援するのもファンの醍醐味だったりするからさ。
そんなさまざまな味わいがあるのがアイドルだと思うんだけどなー。
でも、この感覚って日本だけ?みたいで、韓国ではありえないらしい。それはそれぞれの文化だからしかたないよね。
その韓国の感覚を良しとする人にしょっぴーのことをどうこう言われても……という感じ。だって、しょっびーは日本のアイドルだから。
それに韓国のそのような感覚もすばらしいとは思うけど、個人的には「いつもそんなに完璧じゃなきゃいけない」って思って、ずっと張り詰めていなきゃいけないだろう状態になったら、そのアイドルさんは辛くないのかな?って思ったり。
確かにそのような職業なんだから、いつも完璧であれというのは一理ある。でも、人間なんだから、突き詰めすぎると体や心がいつか悲鳴あげたりしない?って心配にもなる。
超ブラック企業に勤務してるのと同じ状態じゃない?と思うけどな。
だっていつも完璧なんでしょ?韓国のアイドルの方たちは。
それって常に努力と緊張感があるってことでしょ? それが当然って世界なんでしょ?
それって、ずーっとどんなときもそんな状態だってことだよね?
勝手な考えだし、詳しくもないからわからないけど、その人を追い詰めることにならないか心配になっちゃうけどな。もし、そうであるならばね。
……私はすくなくとも、Snow Manにそんな状態は望まないかな。
そんなSnow Manだったらファンになってなかったかもしれない。
それに「うまくないといけない」を基準にしてしまうと、いずれ素人には判断つかないものになる。
すごいピアノコンクールとか、ダンスのコンテストとか、素人だとどっちがうまいかわからなくない? そういう世界になっちゃうと思うんだよね。
そうすると、容姿、歌、ダンス、演技、バラエティ、キャラ、グループだとさらにそこの関係性を、すべて突き詰めていかないといけなくなるってことよ。
すべて突き詰めていったとして、みんな同じようなものになっちゃうんじゃないかな。
その見極めができるプロ、しかも審査員になるようなプロしか判別できなくなっちゃう世界になるんじゃないかなー。
それってエンタメを、アイドルを、私たち素人が楽しめなくなるってことなんじゃないかな?
だから私は「うまくなる」のはいいことだけど、それが正しい、それが上、それができないなら恥、ずっと努力し続けて、いつも完璧で、どんな時もうまい状態でいなさいよっていうのは不幸のはじまりだと思う。
今、自分がファンだと思うアイドルやグループに「もっとこうなれ」って思うことが多いなら、それは楽しめてないってこと。
だったらファンでいる意味あるのかな?
それって、そのアイドルも、自分も不幸にしてることにならないかな?
海外の文化を学んだり取り入れたりすることも大事だけど、自国のアイドルのありかたを大切にしてもいいんじゃないかな。
そもそも、どんなアイドルやグループを好きになるかは、個人の好みでしかないことだからね。
そのアイドルやグループを好きなことをコントロールされる必要はない。
そう考えると、見ず知らずの嫌な人の考えに反応する意味ってある?
アイドルなんて、好きかどうかだけだよー。