本日はSnow Manファンとして地上波放送番組を視聴するにあたり、必要かと思われる心構えについてお話しさせていただきたいと思います。
ただし、これはおばちゃんの独断と偏見にまみれた見解ですので、ひとつの考えかたとして読んでいただければと思います。
まず、地上波番組の基本的性質を把握していきましょう。
- スポンサーが第一
- ともかく視聴率が重要
- SNSでの反応が重要
- その番組のMCのため、または番組のスタンスに合わせた番組作り(編集)をする
- ファンファーストで作らない(編集しない)
- 炎上するかもしれないくらいの内容を優先する
- ゲスト出演者の良いところではなく、欠点や弱点をピックアップする傾向が強い
以上が基本だと思われます。
※冠番組は違うところもありますので、今回は除外させていただきます。
この基本があって、ゲスト出演者ことを多少思ってくれる場合は、出演者のいいところを紹介してくれます。いえ、欠点などをより引き立たせるために、入れ込んでくる場合もあるかもしれませんね。
しかし、いいところを数分でもピックアップしてくれたら、御の字、くらいに思ったほうがいいかもしれません。
ここに理不尽さを感じる方もいるかと思いますが、番組側の姿勢の基本がそうなのでそうなってしまいます。
では、なぜ、そんなことになってしまうのかということについては後に述べることといたします。
推しが出演する地上波番組を見る可能性は、ファンであればかなり高いでしょう。
ここでカン違いしてはいけないのが、出演するからといって、その番組がSnow Man、あるいはそのファンのことを考えて番組を制作するかというと、まず、そういうことはないということを覚えておきましょう。
もちろんファンが見るだろうということは想定するでしょうが、番組側はまず視聴率を獲れるかどうか、ということに主軸を置きます。
すると、ファンは視聴者として大切にされない可能性があります。
だって放置していたって、勝手に番組出演する情報を獲得して見に来てくれるので、ここに番組側は労力を割くことはしないのではないでしょうか。
最近はSNSにて、ちょい見せや収録後の感想などのオフトークやオフショットを流してくれるサービスもありますが、それは親切なくらい。
しかも、それを見るのはファンくらいだと思います。ファンでもない方が見る可能性は低いのではないでしょうか。
その番組そのものが好きで、毎回そういうのをチェックしている方ぐらいしか、Snow Manだけが出ているSNSを見るとは思えません。
ただSNSに流すので、もしかしたらたまたま目にした人が見る……という可能性もなくはないですが、ほとんどは注視しないでしょう。
よってSNSでそのようなことをしてくれる番組は、少なくともSnow Manのことやファンのことを考えてくれてると判断してよいかと思われます。
もちろんファンが確実に見てくれるように、という視聴率を意識した行動ではあると思いますが、ファンを意識してくれるだけマシといえるでしょう。
少々話が逸れましたが、まずそのような理由でファンは“番組側からの大切にしたい視聴者ランキング”の中でランクは少し下がると思います。
それよりは、ファン以外の視聴者の獲得が重要です。だってその番組は毎回その演者が出演するわけじゃありませんからね。
番組は“番組”として視聴率を保たなければなりません。毎回視聴してくれる人を作らないといけないわけです。だって、そうしないと番組が続かないんですから。
そうすると、ファン以外の視聴者が注目しやすい内容を優先することになります。
自分の推しなどが出演していない番組を見てる人がテレビを注視するとすれば、おそらく『笑いが起きている』か『不穏な空気が流れてる』場面だと思うのです。
そういった場面を作るには、ドキドキする、ハラハラする、ヒヤヒヤする、あるいは炎上するくらいの場面を作ったほうが簡単ですよね?
そして残念ながら、そのような内容のほうが、きっと視聴する人が多いのだと思います。だから、そのような作りかたをするわけで。
またそのような内容を視聴すると、良くも悪くもSNSが賑わいます。
それぞれの内容はともあれ、トレンドに上がり、その番組を見ていなかった人、知らなかった人が注目する可能性が出てきます。
番組にもよりますが、今はTVerなどで期間限定とはいえ、おっかけ視聴ができますから、SNSでの賑わいを知って、リアタイしていなかった人が見たり、見ていたとしても改めて見直したり、いずれにしろ、その番組の注目度が上がることになります。
そうすると。
炎上だろうがなんだろうが、注目されて見てもらえることを優先するのは番組側としては当然のことなのでは。
だから冒頭で述べたような基本的性質になるわけです。
視聴率と同様に番組が重要視するのはスポンサーです。
スポンサーを満足させないと資金がなくなり、番組が制作できなくなってしまうからです。
よってスポンサーの意向が出た場合、それに沿った番組制作をしなければならなくなることもあるでしょう。
スポンサーがどれほど番組に口を出すかは知りませんが、ともかく無視できる存在ではありません。
そのためにはやっぱり視聴率を獲得するような番組作りを目指しますので、出演者の扱い方の優先順位は番組制作の中で下がる可能性が高いです。
そうすると、視聴率が獲れて番組が使いやすい演者が望まれることになります。
(地上波番組の出演者が同じ人ばかりになるのは、これも理由のひとつだと思います)
でも、ほとんどの演者さんがそのような扱いを受けているのではないでしょうか。
番組が「もう、本当に出ていただけるなんて光栄でしかありません」と完全にひれ伏すような出演者って、現在どれくらいいるんでしょうね?そして、そのような人を呼びたいと思う番組が現在どれくらいあるんでしょうね?
(そして、持ち上げまくった番組がだいたい面白くない……と思うのは私の偏見でしょうか?)
よって地上波番組においての演者の立場は、とても弱いのではないかと推察します。
ひどい言いかたをすれば、どのような扱いを受けても、番組に貢献しなければいけません。
そうしないと次に呼ばれなくなりますし、「使いづらい」と評判が立てば他番組にだって呼ばれなくなります。
今はSNSがありますので、ウワサが真実かどうかはさておき、あっという間に広まります。しかも悪いウワサほど広まりやいすいでしょう。
よって、地上波に出演し続けるつもりであるのなら、理不尽な扱いを受けるかもしれないという覚悟が必要なのです。
それこそ理不尽なんですけどね。
そうすると演者は、その理不尽な扱いをうまく流したり、かわしたり、利用したりしていく術を身に着けていくしかないのです。
あとは聖人君子になって、非の打ちどころのない人物になるしかありません。
どんな場面を取り上げられようが、ホメるしかない人物になるしかないわけです。
しかし残念ながら、現在の地上波番組の性質としては、そのような聖人君子は呼ばれない可能性が高いです。
だって欠点や弱点がないと番組が成立しないからです。
もし呼ばれるとしたら、その聖人君子を引き立たせる蕩児愚人(とうじぐじん:聖人君子の対義語)が一緒に呼ばれ、結局そちらのほうがフィーチャーされるでしょう。
もしくは、その聖人君子ぶりを崩そうとする番組が作られ、崩れない限りは放送されない、あるいは放送されたとしても一回きりでしょうね。
だって、つまらないですもん。
ドッキリにかけているのに、ドッキリにかからない人を放送してもつまらないのと一緒です。そもそもドッキリ番組なのに、ドッキリにかからなかったら番組として成立しませんよね?それと同じです。
理不尽ではありますが、現在の地上波番組はそういうものです。
よって地上波番組において、ファンが大満足するような、Snow Manが持ち上げられ、メンバー全員の長所や素晴らしいところを全面に押し出した番組が作られる可能性は限りなく低いと思われます。
また以前拙速の記事にて『“素のまんま”じゃないメディア』にて、主に雑誌についてのことを書きましたが、これは地上波番組にも言えることで、番組は撮れたものをそのまま放送したりはしません。
自分たちの番組のスタンスに合った“編集”をして放送します。
よって演者の意図しない内容で放送されてしまうこともある、ということを頭に入れながら番組を視聴する必要があります。
しかも演者がその場で「そういう意味ではない」と否定したとしても、番組の流れに沿っていなければカットされてしまう恐れが高いです。
「そんなの、ひどい」と思うかもしれませんが、視聴率を獲るため、また番組の流れのためなど、さまざまな理由でそのように編集されてしまう可能性は充分にあります。
しかし、そのほうがファンではない視聴者に、演者のことが伝わりやすい、あるいは注目されるだろうという、番組側からの気づかいであることもあるので、一概に“ひどいこと”と決めつけられないという面もあります。
その“編集”のおかげで、演者のつまらない発言や失言がおいしくなることだってあります。
このような理由で、地上波番組はファンファーストの番組を制作しないわけです。
だからファンが悲しむような番組が発生することがあるわけです。
では、ファンが悲しくなるような、あるいは納得できないような地上波番組をただ我慢して見てろということになるのでしょうか。
それはまた違うと思います。
番組側に推しを起用してくれたことに感謝しつつ、悲しい気持ちになったということを伝えればいいと思います。
ここで“怒り”や“不満”を伝えても、そんな感情まかせの意見ともいえない文句をぶつけてくるファンがいると思われ、推しの印象が悪くなるだけです。
こんなファンがいる演者は使わないようにしようと思われてしまうでしょう。
よって、あくまで“悲哀”を伝えるほうがいいと思います。もちろん、それも“ある程度の加減”が必要かと思いますけどね。
演者に感情をぶつける方もいますが、演者は“編集”によって、そのような人という印象操作的なことをされている可能性もあるので、まずは番組に“文句”ではなく“意見”を伝えるのが正解かと思います。
また演者自身がファンが悲しくなるような扱いを望んでいる場合もあります。
そうすると、番組側からすると「演者の希望に沿ったのに文句を言われるなんて!」と思いますよね?
「そんなことない!推しは悲しそうな、辛そうな顔をしてた!」
本当にそうでしょうか? その番組に不満があるのに、その瞬間だけは真実を伝えていたということになりますけど。それって矛盾してませんか?
だって、その番組に不満があるのに、そこに演者の本当の姿があるって判断するのっておかしくないですか?
よって番組側に自分の気持ちを伝えるにしても、ますます慎重さが必要になってきます。
私たちが視聴しているのは、収録されたすべてではない、また演者のすべてではないということを理解する必要があると思います。
それに数時間の番組で演者の性質を見極めることは不可能といえるのではないでしょうか。
こういうと「数時間の番組見て判断してない!何年間もいろいろな番組や雑誌、ブログ、舞台、コンサート、すべてを見てきたうえで言ってる!」という方も出てくるとは思いますが、公式の場やメディアで演者が表現することはあくまで公式向けのもの。
それを判断材料に、真実の性質を見極めることは難しいかと思われます。
演者が見せる公式の姿はあくまで公式であり、それを好きになるかどうか、応援したいと思うかどうかで、私たちは推しを推しているのです。
自分自身だって、自分自身のことをすべて理解してくれている人が、周囲にどれくらいいますか?
家族だって、恋人だって、友人だってわかってくれないと思うこともあるのでは?
だから、ただのファンである私たちが推しのすべてを理解するのは不可能なのです。
だからこそ、“ファン”なのです。
推しが見せたい姿だけを見て、それを好きになって応援してくれるファンを、推しは望んでいるのです。
さて、以上のことから、地上波番組を視聴するにあたっての心構えをまとめたいと思います。
☆地上波番組はファンファーストで制作されていないと理解しましょう
☆演者のことを第一に考えて制作されていないと理解しましょう
☆番組のスタンスに合わせて編集されたものが放送とれていると理解しましょう
☆数時間の番組を見ただけで、その番組に出演している人すべての人間性がわかるとは思わないようにしましょう
☆推しの良いところより、欠点や弱点をピックアップされる可能性が高いことを覚悟しましょう
☆番組に不満などを感じたら、演者の気持ちや立場も考慮しつつ、番組に感謝しつつ“意見”を伝えましょう
こう列挙していると、「なんで、こっちがこんな面倒な思いをしなくちゃいけないの?」と思うかもしれませんが、現状の地上波番組はこのような心構えで視聴しないと、不満や怒りを感じやすいのではないでしょうか。
最近、Snow Manが複数人で出演する番組が炎上しやすいところからも、その傾向が強まっている印象です。
だから、「あ、そういう性質なんですね」「そういうスタンスなんですね」と理解して視聴すること、またこのような理解が広がることで誤解や不満が生まれることが少なくなるのではないでしょうか。
番組視聴で悲しくなったり怒ったり、それについてのSNSでさらに悲しくなったり怒ったりということが減るのではないかと思うのです。
だからといって、いつまでもこちらがこのような気持ちで地上波番組を視聴する必要もないかと思います。
SNSも含めて見ないという選択をするのもひとつでしょう。
また、このような不満や怒りを感じたり、悲しい気持ちになったりする地上波番組をなくそうとする行動も大切かと思います。
誰もが安心して楽しめる番組が制作されるためには、地上波番組の性質を変える必要があります。
それには、ファンが悲しくなったりモメたりするような演出がウケやすいという現状を、まず私たちファンが変えていく努力をするしかありません。
番組に要望を伝え続ける、SNSにて多くの人から賛同される意見を伝えるなど、できることをしていくしかありません。
その輪を、ファンだけでなく、“世間”に広げていくしかないのではないでしょうか。
そこまでする気がないと思うのもひとつです。
それなら、適度にスルーするスキルを身につけてもいいのではないでしょうか。
そういう性質のエンタメと理解したうえで、楽しむのもひとつではないでしょうか。
どのような選択をしようとも自由です。
また、番組のせいで推しが誤解されるという意見もあるでしょう。
そういう時こそ、ファンが誤解を解く行動を取るしかありません。
思いつく限りの方法を実践していくしかないでしょう。
そういう時こそ、ファンの出番なのではないでしょうか。
だからこそファンなのではないでしょうか。