もちろんファンクラブでは当選せず(悲)、一般購入して『SANEMORI』観劇してきた。
歌舞伎は数回見たことがあって、一番最初は今は亡き中村勘三郎がまだ勘九郎だったとき。
今思えば、なかなか貴重な体験だったんだなぁ。
今って、予習しようと思えば動画やサイトなどで、すぐに調べられるからいいよね。
私は図書館でそれ関連の本を借りたり書店で買ったり、行ったことのある方に話を聞いたりしないといけなかった。
しかも今は、とてもわかりやすいものがたくさん。
だから、ちょっと予習して観劇した。
イヤホンガイドはン十年前からも存在していて、なかなかイイとはきいていたけど、今回は予習したし、わからなくてもいいから舞台そのものに集中したいと思って利用しなかった。
開演直前に購入した筋書で、さらにちょっと復習&確認をした状態で見た。
まあ舘様が素晴らしくないわけがない。
彼の何に対しても真摯な姿勢や持ってるポテンシャルを考えたら、よっぽどのアクシデントがない限り、賛辞のない舞台になるなんてありえない。
そう思ってた。
そういう意味では、まったく安心して観劇した。
そして、やっぱり、彼のポテンシャルを存分に引き出した舞台になってた。
立廻り、見得、荒事、その他もろもろ。
彼が立派にこなさないわけがないし、勝手に憶測させていただければ、「え、それ、そんなにすぐできるんだ」「え、こんなこともできるの?」「あ、これもできる?」「あ、それもできるんだ。じゃ、これもやっちゃおうか」となって、あんなすごい舞台になっちゃったんじゃないかって思ってる。
もちろん、それは舘様の能力と今までの経験、その上にものすごい努力が乗ったから、そういうことになるわけだけどさ。
でも、それくらい絶対的信頼をもたらしてくれるのが舘様なのよ。
だから当然でしょ、と思えるんだけどさ。
それにしても思った以上に出番が多かったし、見せ場も多かった。
口調(口跡)は私でもわかりやすいものになってて、そこの負担はさすがに軽減されたんだなって思った。
こればかりは数カ月でどうなるものでもないからね。
二幕は團十郎さんがメインになるんだけど、團十郎さんの色気と美しさにやられた。舘様もセクシーとは思うけれど、やっぱり若いわ、團十郎さんほど色っぽくないと思ってしまった(まあ、舘様よりはるかに人生経験値高いですからね…)。それでもって「この人って舞台生えするんだなぁ」と思った。
團十郎さんをはじめ、他の方々の貫禄や所作の慣れや、まさに歌舞伎!っていう口調(口跡)や、女形の方々のしぐさのかわいらしさや美しさなどなど、そこはやっぱりプロの方々だなぁと、二幕は歌舞伎の“ザ・プロ”の世界を観た。
それだけに、こんな方々を相手にする舘様のプレッシャーは相当なんだろうなと、しみじみ感じて、本当にこの舞台を観れてよかったと思ったわ。
船のシーンの舞台装置もすごかったし、波とか馬とか、生首をこう表現するんだーっていうのもおもしろかった。
そして二幕は本当に純粋に歌舞伎の世界だったんだけど、九郎助と小よしの存在が話をわかりやすくしてくださってて助かったから(武士は独特の言い回しがあるからね)、個人的にはこの二人を演じてらした片岡市蔵さんと市川齊入さんには感謝です。
舘様と殺陣を繰り広げる方々の身も軽くて、SNSでSnow Manばりにアクロバットを披露してたり、かわいらしい腰元ズさんたちが連日SNSを上げてくださったりしたのも、この時代ならではだなって思った。
腰元さんたちは舞台で「Snow Man」「宮舘涼太」って単語を出して紹介してくれたりもしてたし。
親しみが湧いて、その方々が出演してる他の舞台も観てみようかって思うもんね。
唄や演奏している方々にもスポットが当たる瞬間があって、そういう方々もあってこその舞台なんだなと思ったりもした。
そんなたくさんのいろいろな立場の方々が舘様を支え、可愛がってくださってるようで、それもよかった。
でも、彼の性格からしたら、きっとそうなると思うけどね。
そこも絶対的安心と信頼がある舘様。
それに歌舞伎ファンの方が「歌舞伎界に来てほしい」「ちゃんと歌舞伎を演じている」という評価をしているというのを目にして、当然と思う反面、「アイドル風情が」とか批判されないようにと必死だったであろう舘様の心情を思うと涙ぐましいものがあるよね。
そして、こんな記事を見つけた。
『高齢者頼みでは未来はない…「歌舞伎座ガラガラ問題」を直視しなければ歌舞伎は滅びてしまう』
https://news.yahoo.co.jp/articles/81c63e173fdc8a057fbe907e1379aff4506314ed
正直、こんなにお客さんが来ていない状態だってことにビックリした。
私がン十年前に行ったときは、そこそこ人が入ってたから、今もそんな状態だと思ってた。
團十郎さんがこのことを案じて舘様を客演にし、しかもかなりの見せ場を用意したんだったとしたら、それだけ歌舞伎界は深刻な状態なのかもしれないな…。
舘様がYouTubeとかで、歌舞伎の楽しみかたや歌舞伎用語を説明する、初心者向けの講座?的なことをやったらいいのに。あとは鑑賞する様子とか。
舘様はすでにもちろん素晴らしい歌舞伎経験者だけど、『ABKAI』で“初めて”という経験を数年前にしているわけだから、初心者&経験者のハイブリッド状態という貴重な存在だと思うんだよね。(阿部ちゃんもそうだけど)
だからこそ、歌舞伎に興味を持ってもらうための“立役者”になれるんじゃないかな。
すでに役者さんとかのYouTubeもあるから(お世話になりました)、そこに生徒的役割として出演してもいいと思うし。
舘様の威力はすごいから、歌舞伎ファン増えると思うけどな。
それこそ『それスノ』で取り上げたっていいんじゃないかな。
(『滝沢歌舞伎』は純粋な歌舞伎ではないと思うので、歌舞伎の経験値とはしないこととしています)
ともかくこんな素晴らしい舘様の姿を見せてくれた歌舞伎の世界が、もっと隆盛することを願います。
(再演とかありそうよね。もしくは違う内容で、より歌舞伎の世界を知ってもらおうとするかもしれない)
力強く大きな旗を振る舘様を見た時、こんな人がメンバーにいるSnow Manは、これからも戦って戦って戦って、こうやって“勝利”を宣言していくんだろうなぁと思った。
ゴールデンですか。
また新たな戦いの始まりですね。
でも。
9人で大きな大きな旗を振り回せると。
私は信じてます。