あのSnow Manのこと綴らせて下さい

アイドルグループSnow Manのことを綴ります

王道の少女マンガだった映画『モエカレはオレンジ色』

(岩本照主演『モエカレはオレンジ色』のネタバレがあります)

 

 



 

 

 

 

 

 

 

 

『モエカレはオレンジ色』を見た。

 

 

 ストーリーはね、いかにも少女マンガって感じだった。

 先が読めてしまって読めてしまって、そこに自分の年齢をしみじみと感じたり、「令和の時代になっても、少女マンガは少女マンガなんだな」とホッとするようなとこもあったり。

「これ少女マンガじゃなきゃ成立しねーな!」と思うようなところも多々あったりして、いわゆるリアルではありえない話だったなと思いました。

(ただ原作読んでないので、映画のほうで勝手に少女マンガによせてるかもだけど)

 

 照くんが「あまりにも現実とかけ離れてはいけないと思って」と、消防士さんの所作などを監督と話し合って、エンタメとの間を取ったりしたと雑誌で言ってたけど、それ以前に……と思うところは多々あって、せめてそういうところはリアルにしようと照くんが思ったかどうかは知りませんが、ともかくリアルな世界ではなかったかな。

 まあ、ともかくこれはエンタメで、少女マンガ原作で、都合よく進んでくれないと始まらないからね。

(でも、こういうところに、少女マンガ原作を嫌う人が出てきてしまうのかなあとは思いましたけどね)

 

 

 

 

 役柄としては照くんにピッタリだったと思うし、めるるがわりと背が高いのか、照くんと並んだ時のバランスがよいなと思ったわ。

 影で手をつないでるように見せようとするシーンとか、背のバランスがよくないと、なんか萌えシーンにならないかなぁと思ったし。

 照くんと並んだ背が小さいなと感じてしまうと、なんていうか照くんに向かって対等に言い合うシーンとかが弱くなっちゃうかなと思ったから。

 背の差がありすぎると子供が必死に訴えてる感じになって、恋愛って感じが薄まるかなと思い、そこはバランスがよかったかなと。

 あと、めるるが心に傷を負った女の子設定のわりには、ファッションがわりと足を出すスタイルばかりで、そこもちょっと違和感だったかなぁ。

 ええ、ええ、スタイルがよろしいのが、よくわかっていいのだけども。

 まあ、これもおばちゃんの偏見なのかもね。

 

 この映画で予想外に私に響いたのは、女の子同士の友情のところ。

『ハニーレモンソーダ』ほどではなかったけど、そこがリアルで不意打ちをくらったな。

 

 同じような相手を好きになって、とても共感して、でもそのせいでケンカになったり、はてまた意気投合したり……。

 恋に感情が忙しい少女たちを見て、「ああ、あんなことしてこなかったな……」と、モエキュンは全然しませんでしたけど、変なところで過去の自分を振り返ることになってしまったわ。(ちなみに『オレンジkiss』の手をキツネの形にして画面に合わせてキスの意味を……というのも、なんにも感じません。あ、そういうことなんですね~と理解するだけです。もうそれくらい枯れてるおばちゃんです)

 二次元に青春を捧げていた自分は自分で楽しかったけれど、ちょっとはそういう気持ちを味わってもよかったのかなぁと思わされてしまった。

 だったら、もっとこの映画を楽しめたのかも…?(画面に向かって手をキツネの形にして喜んでいたかも…?)

 当時、周囲も二次元のヲタ友しかいなかったから、リアルな恋愛話がなかったせいか、あんなケンカしたりもなかったしなぁ。

 ケンカしたり仲直りしたりするっていう経験は小学生、中学生でちょこっと。それ以降はなかったなぁ(勝手に嫌いな人は、いっぱいいましたが)。ましてや恋愛が絡んでってことはまったくなかったしなぁ。

 高校生以下で彼氏がいるって経験をするのって全員ではないけど、友達がいるいないっていうのは誰でも経験することだから、友情を描かれるほうが響くんだろうなぁ。

 

 あと、「推しがキュンとするシーンやキスシーンを演じるのに耐えられるか」ということがSNSで書かれていて、「そうか、そういう感情もあるのか」と思った。

 今までそういう経験がないので、これは味わってみないとわからないけど、ラウちゃんに対しても照くんに対しても、とくに何も思わず。

 Snow Manは全員好きだけど、とくにそういう感情はないかなぁ。

 キュンとさせるシーンも演技の中のひとつとして流れていくだけだからなぁ。

 でも、私をSnow Manに導いてくれたふっかさんが、そういうシーンをやったら、そういう感情が沸くんだろうか?

 それはそれで楽しみかな。

 まあ脚本とか、演出次第ってところもあるんでしょうけどね。

 

 

 でもこんなピュアな感情を持たないおばちゃんが、まさかこんな少女マンガ原作の映画を鑑賞しにいくことになるなんて思ってなかったから、これはこれで若返りの刺激になってる……かな?

 

 そうだといいなぁ。