あのSnow Manのこと綴らせて下さい

アイドルグループSnow Manのことを綴ります

雑誌に載るってことは大変なんよ

 

 

 

 私、ほーんのちょこっとだけメディアに関する仕事をしたりすることがありまして。

 雑誌のほんのちょっとのコーナーに載るってことだけでも、どれだけ大変かということを知ってる。

 雑誌はとくに今、厳しい時代なので、本当に読んでくれる人が多いネタしか選ばない。

 とってもシビア。

 もうここ10年くらいは、本当にシビア。

 こんなちっさなコーナーでも?!と思うくらい。

 だから表紙を飾れるっていうのは、ものすごいことなワケよ。

 雑誌は一番に表紙に気合いを入れてるワケ。

 だって、だいたいの人が表紙に好きな人が出てるから買うワケじゃない?

 興味のなかった人が表紙見て買う可能性もあるワケじゃない?

 お店でいえば、看板娘だったり看板息子なワケよ。(雑誌だと一定期間ではあるけど)

 何回も会議して、スタッフのスケジュール調整して、撮影場所確保して、って労力はものすごい時間とお金がかかる。

 表紙になる人たちは、それなりに人気のある人たちだから、ギャラだってなかなかだしね。

 有名雑誌なんて、本当にビックリするほどの金額かかってるからね。

 だから、その表紙をひとりの都合で簡単にどうこうはできないのが当然の世界。

 たとえ編集長であっても。

 大きい会社になればなるほど、ひとりの人間の考えでどうこうはできない。

 ものすごい人数が関わってるからさ。

 撮影ももちろんだけど、その後原稿書いて、レイアウト考えて、印刷所などに指示出して、広告出して……と、その後もものすごい作業がある。(スポンサーも関わってるからね。自社の都合だけで動けない理由のひとつ)

 そこに関わってくる人たちだって、たくさんいる。

 だから雑誌って撮影と取材が約1カ月半~2ヶ月前くらいのもののことが多いんだよね。

 それだけ時間と手間と金がかかるから。

 SNSが当たり前の今、約2ヶ月前のものを見る、読むっていうのはどうなんだって感じもあるよね。

 雑誌が売れなくなってきたひとつの側面だと思う。

 だけど多くの人が関わっていると、どうしてもこれだけの時間が必要になってしまうのかな。

 だから、その途中で表紙になる予定の人が問題起こしたりしたら、そりゃ大変なことになる。

 当然掲載しないことになり、表紙のためにかけた労力と時間とお金がまったく無駄になる、損害を出すことになる。ただでさえ、厳しい状況なのに。

 だから表紙になれるってことは人気があるってことだけでなく、まったく悪いウワサがないってことも大事なんじゃないかなぁ。

 

 

 舘様が参加できなかった雑誌が発売された時、「単独ででも撮影して掲載してくれればいのに」「9人そろった時に、なんで撮影してくれなかったの?」などなど、おっしゃってる方々がいましたが、それはとんでもないこと。

 そんなに時間と金をかけて撮影している、たくさんの人たちが関わっていることを考えたら、スケジュールはそんな簡単に変わらないし、ファンならばお礼は言っても、不満は発してはいけないわけ。(誰もが見てもひどい内容でない限りね)

 そんな不満を言うファンがいるグループを、出版社側がまた使いたいかって思うかってことよ。

 グループのためと思って言ってることが、実はまったく真逆の事象を生み出すことになる恐れがあることを忘れちゃいけない。

 SNSでの発言は、「賛同してくれる人がたくさんいるはず」ではなく、「それを発した対象や相手がどう思うか」を考えるようにしないといけない。

「素晴らしい記事をありがとうございました。今回はとても残念でしたが、次回お願いいたします」といわれたほうがいいに決まってるということはわかると思うんだけどな。

 こういうハプニングなどがあった時の対応で、ファンの民度というもの知れるというもの。

 肝に銘じておくべき。

 

(ずっとCMやってた商品が他のグループやタレントに変わった時、「もう買わない」「ガッカリだ」「元のグループに戻せ」などとおっしゃる方がいますが、そんなファンがいるグループをまた起用しようって思うかな? 「お世話になりました」「また機会があればお願いします」といわれたならば、他の商品での起用を考えてくれる可能性も出てくるもんだと思うけど。それに、そのウワサはきっと他の企業さんにも伝わる。今はSNSですぐわかるからね。そしたら結局、グループに“CMが来ない”という事象が出ることになる。応援してるんじゃない。グループの可能性を潰す行為をしてることになる)

 

 

 

 Snow Manはアルバム発売に合わせて表紙祭りになると思うけど、人気になってきた彼ら9人全員のスケジュールを合わせるのはおそらく大変だろうから、いろんな媒体を1、2日などの、とても短い期間でこなしてるんじゃないかな。

 1日2、3社くらい取材受けるなんてザラじゃないかなぁ。いや、もっとかも。

 テレビ誌とかだったら、1日で10社の取材受けるとかあるんじゃないかな。

 

 そんな彼らに私たちがしてあげられることは、雑誌を買って、できればお礼の意を出版社に伝えること。

 SNSで発信するのがポピュラーなんだろうなと思っていたら、Snow Manは“#ハガキ部”という活動が盛んらしいと知り、「まだ、そんな文化が生き残ってるのか!」と驚いた。

 昭和、平成、令和と生きてきたおばちゃんとしては“ハガキ”のほうが親しみがありまくりだ。

 私たちが学生の時は、出版社に何か伝えるにはハガキを送るという手段がポピュラーだった。同学年の男子の数名は“ハガキ職人”になるべく、主にラジオに熱心に投稿している子もいた。

 私も好きなマンガ誌などのプレゼント応募もかねて、付属のハガキに感想を書いて送ったりしていた。

 

 そんなハガキ文化が残ってる?

 この令和の時代に?

 

 いやいや“ハガキ”って言ってるけど、ハイテク仕様の私が知ってるのとは違うハガキと呼ばれる別の物体なんじゃないか?と疑ってみたが、私の知ってるハガキだった。(料金上がってたけど)

 見れるものを拝見すると、ステキなイラストを添えている方、レタリングとともに心のこもった文面を書いている方など、おばちゃんも知ってる、ついていける世界がそこにはあった。

 すばらしい……。

 そりゃステキなイラストは描けないけれど、文章を書いて、色つけたりシール貼ったりはできそうな気がする。

 気づけば、送付先をていねいに紹介、あるいはまとめてくださっている方もいる。

 なかには、書き方のコツを惜しみなく伝授している方も。

 テンプレートまで作成してくださっている方も。

 すごい、手厚い。

 “#ハガキ部”すげぇ!

 そして、それが結構反映されたり、影響しているらしいということを知る。

 どうもSNSより効果があるらしいという話も……。

 

 

 よく考えたら。

 出版社の幹部とかって、私ら世代の人たちが多いと思うのよね。

 あと、ちょっと下の世代の人たちが一番メインで働いていると思う。

 そうすると、その世代ってまだデジタルネイティブ世代ではないと思うの。

 要は最終決定権を持っている世代はまだ、ハガキ文化に親しみがある世代なんじゃないかな。

 だからSNSより“ハガキ”が反映されてるんじゃないか、効果があるんじゃないか。

 

 

 デジタルネイティブじゃない私は、SNSの文面は読みにくいのよ。

 動画も速すぎてついていけないのよ。

 すごいとは思うけど、印象に残りにくい感じがする。

 こんな世代が編集長だったりするわけだから、そりゃハガキのほうが響くと思う。

 わかりやすいもん。

 反響が、画面の中の数字じゃなくて、物体が目の前で存在するんだもん。

 どれだけ反響があったか実感しやすいんだと思う。

 

 

 だから、もう数年経ったらデジタルネイティブ世代が仕事の中核を担うようになってしまうと、もしかしたらハガキのパワーは減るのかもしれない。

 だけど今、ハガキでしか気持ちを伝えられなかった世代が幹部にいる間は、ハガキが一番効力を発揮するのかもしれないね。

 

 

 さて。

 ン十年ぶりに、ハガキを書いてみるか。