あのSnow Manのこと綴らせて下さい

アイドルグループSnow Manのことを綴ります

ジャニーズグッズ文化に初めて触れる人間の戸惑い

 ジャニーズに限らず、アイドルやミュージシャンなど、ライブをされる方々にはグッズというものがあるということは知っていた。

 某ミュージシャンが好きだったので、ライブに行き、Tシャツとタオルを買ったことがあったし。

 

 ジャニーズ以外のアイドルの方々のグッズがどうなっているのか存じ上げないのでなんとも言えないが、最大に戸惑ったグッズが“うちわ”と“アクスタ”だった。

 

 10月、Snow Manのデビューライブが開催されることになった。

 コロナ禍でライブが配信となってしまったが、ライブグッズが販売されるということだったので、私は初めてジャニーズのグッズというものに画面を通じて対面した。

 パンフレット、Tシャツ、クリアファイル、ペンライト、うちわ……。

 そこでまず戸惑ったのが“うちわ”だった。

 

 ライブ会場にて振る?もの(振って私はここにいますよ、とアピールするもの?なの?)らしいが、それはライブ会場にいて成立するものであって、自宅にあるとなると、いわゆるうちわとしての機能を使うことぐらいしか思いつかないのだが、それでいいのかわからない。

 何かこのうちわには特殊な利用法があって、私はそれを知らないのだろうか。

 

 そんなことを思って、ちょっとネットを探ってみたが、みなさん主に飾って楽しんでいらっしゃるようだ。(純粋にうちわとして使用するのは、会場が暑い時のみのようだ。しかもうちわを汚さないよう専用のカバーが、3COINSやサンリオ等で販売されていると知り、なんてどの企業も商魂たくましい、そしてみなさんがそんなにうちわをキレイにしておきたいのかと驚いた。でもすぐに、持って帰ってきたときにポスター的機能も果たすことを知る。だから、“飾る”んだ!だからカバーかけてキレイにしておきたいんだ!と理解する)

 

 それと、よく海外のミュージシャンのライブでファンがプラカード的なものを掲げていることがあるのだけれど、ジャニーズでは“うちわ”がその役を担っているらしいということも知る。

 うちわに、希望の“ファンサ”なるものを描いて彼らに見せたり、あるいは応援メッセージをしたためたり、自分の“担当”の公式うちわを掲げることで、あなたのファンです、金使いましたよ(←ちょっと違う?)、とアピールできたりする代物だということを把握した。

 しかも後ろの方が見えなくなってしまうので、自分の肩の高さ以上にあげてはいけないというマナーがあることを知る。その下の範囲で小さく振るものらしい。

 ほとんど、うちわとしての機能を果たしてないじゃないか。

 ともかく、よりプラカード的利用をするものなんだなと知る。

 

 しかし、そこでひとつの疑問が起きる。

 簡単なことだ。

 

「それ、メンバーから見えるの?」

 

 そういえばスノちゃんたちも、YouTubeでうちわを作成していたなと思い出した。

 舘様が「この紋章を貼ってくれていたら、僕のファンだってわかりますから」的なことを言っていた。

 ということは、彼らはうちわで自分のファンかどうか認識しているということ?らしい。

 え?そんなん見えるの?

 肩から上に高さに上げられないのに?

 ライブ会場、小っさいの?

 それとも、みんな、めっちゃ視力いいの?

(もともと視力が悪く、さらに老眼が加わった私にはとても想像がつかない)

 そんなことを思っていたが、ところがどっこい。

 ちゃんとそのうちわに描かれた通りのファンサを返してくれることがあると知って驚いた。

 アイドルってすげぇな。

 うちわの字って見えるんだ、など、いろいろ感心する。

 

 うちわがこのような使いかたをされるとは。

 ジャニーズっておもしろい。

(それとも、ジャニーズ以外のアイドルのみなさんにもうちわがあるものなの?)

 

 そうは思ったが、たとえ会場に行けることになったとしても、今のところメッセージつきのオリジナルうちわを作る気はない。というか、器用ではないので。

 せめて、私をSnow Manに導いてくれた女神お丸……ではなく、ふっかさんのうちわを購入するくらいか。

 うちわやクリアファイルなどは、メンバー全員バージョン以外、メンバー個人バージョンが作成されることがポピュラーらしい、またそれが人気のバロメーターになっているらしいということを知り、「ああ、アイドルはやはり競争社会……。自分のグループのライブですら、そんな目に遭うのか……」と切なくなってしまった。

 でも、スノちゃんは平等に人気があるような気がするけど、誰かのうちわだけ飛び抜けて売れない、あるいは売れるということが発生するのだろうか………。

 その売り上げが世間に発表されるかどうかは知らないが、まあ社内情報として売り上げは記録されるだろうから、私にできることはふっかさんのうちわを買うことぐらいだ。

(いや、全員を買ってあげるべきなのか。それとも全員タイプを買ったほうがいいのか)

 そんなこんなで、うちわについては、とりあえずなかなか多機能なグッズだということが理解できた。

 

 

 そして。

 最も戸惑ったグッズが“アクスタ”だ。

 

 これはライブグッズだったり、そうではなかったり?するらしい。

 なんていうか、通常販売商品とでもいえばいいのだろうか。

 いつも売ってますよ、というやつらしい。(違う?違ってたら、ごめんなさい)

 それなのに、なかなか購入できないらしい。

 販売日と時刻が事前に知らされ、その数十分後、いや数分後には売り切れてしまうものらしい

 

 いや、それ以前に。

 

 “アクリルスタンド”って何?

 それ買ってどうすんの?

 

というのが最初の感想だった。

 

 スノのファンの方々のSNSを見ていて、この“アクスタ”がよく登場していることはわかっていた。

 食事や旅行、そして何よりライブに行ったときに道連れにしてらっしゃるみたいだ。

 もちろん部屋にコーナーを作成して、美しく飾ってらっしゃる方もいる。

 

 でも、まったくそういう文化に触れたことのないおばちゃんとしては、「着せ替えができるわけでもないし(もしかして着せ替えできる???)、人形ではないから抱きしめたりもしにくそうだし(抱きしめるにしてもなかなか小さくて平たい物体のようだし)、時間が経てばヘアスタイルなどが今の彼らとは違うことにもなっていくだろうし………」と、思ってしまった。

 こういう風に感じるところがおばちゃんなんだろうが、実際おばちゃんなのでしかたない。

 要は、おばちゃんには、とても扱いが難しいものと認識された。

 

 持ち歩きやすく、一緒にお出かけ気分を味わえる、ということが最大のメリットというところか。

 でも、なんだか折れそう。

 どれくらいの強度を誇ってらっしゃるか知らないけどさ。

 折れたの見たら、立ち直れない気がする。

 まさに心がバッキバキに折られそうな気がする。

 

 そう思っていたら、ちゃんとそれを納めるケースが存在、販売されていることを知った。

 そうだよね!

 そうでもしないと折れるよね!(←偏見?)

 すげぇな! 商魂たくましいな!

 中には違う目的で販売されているアイテムを工夫して利用なさっている方もいる。しかもそれを惜しげもなく、みなさんに教えてあげていらっしゃる。

 中には、ご自分でステキに作ってらっしゃる方もいる。

 ひとつの素晴らしい作品になってる方もいる。

 すげぇな! クリエイティブな人と作品を生み出してるな!

 ただ、旅は道連れだけじゃないんだな!

 

 でも、ごめん。

 おばちゃんは、そんなステキなケースに、ちゃんとしまって持ち歩いて、必要な時に取り出して、またちゃんとしまって………という、ていねいな扱いをする自信がまったくない。

 いや、ケースのまま置いてもいいようになさってる方もいるけどさ。

 でも、ケースにしまう前に、買ってすぐに折る自信のほうが100倍ぐらいあるので、アクスタには触れないことにする。

 

 象が全体重かけて踏んでも、腹を空かしきったカバが噛みしめても折れないって保証があるなら、購入検討するけど。

 石川五右衛門斬鉄剣でも切れない、ウルヴァリンのアダマンチウムの爪で引っ掻いても削れないっていうなら、購入検討するけど。

 

 そうじゃなければ、心が折れそうなので手を出さないことにする。

 

 そしてペンライトが、停電のときに意外に役立っていることを知って、さらにグッズの奥深さを感じることとなる。

 

 

 そして結局。

 

 初めて見るジャニーズグッズの世界に戸惑いに戸惑い、今のところ購入したのはパンフレットのみである。

 

 でも、初心者おばちゃんには、ちょうどいいような気がするのである。