「タキニ」
という言葉があるのをSnow Manのファンになって、ほどなく知った。
今や副社長となったタッキーのお気に入りということ。
それでもって、Snow Manは贔屓されてると。
「ゴリ押し」されてると。
よくわからないけど、それっていけないことなの?
こういう言い方はよくないのかもしれないけど、Snow Manはジャニーズ事務所という株式会社の商品のひとつなんだよね。
ジャニーズ事務所は株式会社。
そう会社なんだよ、ジャニーズ事務所は。
会社として儲けなきゃいけない。利益出さなきゃいけない。
だから、自分の会社の商品を売ろうと、めっちゃアピールする。
それって当たり前。
だって、それを売って儲けないと会社が潰れちゃうから。
確かに、ジャニーズ事務所はいろいろな「商品」がある。
もちろん、どの「商品」も平等に売れていけばいいけど、やっぱり売り出される時期やコンセプト、どこを対象として売っていくのかということなんかで、「売れる」時期や「押す」時期ってものがあるんだと思う。違ってくるんだと思う。
「旬」っていうのかな。
ジャニーズ事務所は「今はこれがウチのイチオシです!」というアピールが、そこらへんの会社に比べて強く感じられてしまうのかも。
大きな会社だし、影響力が強いし。
だから「ゴリ押し」って感じやすいのかなって。
でも、会社が今売りたい「旬」のものをゴリ押しするのって当たり前だと思う。
都道府県だって自分のところの名産品や観光名所をアピールするじゃない?
それと一緒だよ。
自分の都道府県の良いとこ、ゴリ押ししてくるよね。
そうするのが当然だもん。
もちろんアピールの仕方はいろいろあるだろうけど、「押す」というところでは同じこと。
ゴリ押ししすぎるのはいかがなものかってことなんだろうけど、もちろんイヤになる人もいるだろうけどさ。
じゃ、なんで「ゴリ押し」するのかってことよ。
あんな大きな会社がSnow Manに限らず、今までいろんなグループや個人を「ゴリ押し」してくる時期があったけど、なぜその方法をやめないのかってことよ。
それは、やっぱり、その方法が売れるから。
だから、やめないと思うんだよね。
それに「タキニ」だからゴリ押ししちゃいけないってルールもないと思うんだよね。
ひどい言い方をすれば、タッキーがSnow Manをお気に入りのグループ、めっちゃ贔屓したくなるグループだと思ったのは(タッキーがそういう感情を持ったとしての話ね。「タキニ」という言葉をとりあえず肯定するには、そう考えないといけないから)、タッキーが副社長になる前だと思われる。
その頃はタッキー自身も自分が表舞台から退いて副社長になるとは思ってなかったと思うんだよね。(もし思ってたとして、「よし副社長になってSnow Manをゴリ押ししてやろう」と考えて行動したとしたら、それは自分の力で実現させたことだから、それはそれ)
で、たまたま副社長になって、Snow Manをゴリ押ししたいと思ったとして、それっていけないことなのかって話。
それはタッキーがそういうことができる立場になったからだし、そういうタッキーに気に入られていたSnow Manがつかんだ“運”だと思う。
芸能って“運”も大事だから、たまたまそういう「ゴリ押し」をしてもらいやすい状況を手に入れたってことは、“運”だし、それも実力のひとつなんだよね。
つまり「タキニ」という立場をおおいに利用し、「ゴリ押し」されていいと思う。
だって、自分たちがつかんだチャンスなんだもん。
自分たちが慕っていた先輩が、たまたま副社長になって、自分たちを押してくれただけなんだもん。
(あくまで、それが事実だとしての話だけどね。そんなことありえないと思うけどさ)
でも、「ゴリ押し」されたとして売れない可能性だってある。
「ゴリ押し」されて売れないって、本当に恐ろしいことなんだと思う。
だって「こんなに売ろうとして金も時間もかけてやってんのに、利益出せないのか」って思われるってことは、「商品として価値がない」と判断されるわけで。
そうしたら二度と押してもらえなくなる。
だって、価値がないから。
だから、ゴリ押しされるって全面的に良いことではない。
そこで売れないと、価値がないグループだって判断されるから。
「タキニ」としてゴリ押しされて売れなかったら、タッキーの副社長としても立場も危うくするわけだし。
自分たちだけじゃない。
押してくれた人すら追い込んでしまう恐れがある。
タッキーがいくら力があるとしたって、所詮、株式会社。
タッキーひとりで運営しているわけではないし、もしゴリ押ししたSnow Manが売れなくて、それでも「俺が好きで贔屓してるグループだから、仕事を与え続けろ」と言ったとしても、受け入れられないと思うんだよね。
もし、仕事を取ってこようとしたとしても、先方から断られると思うよ。
だって企業とかも仕事なんだから儲けなきゃいけない。
先方だって儲かる人を使いたいわけで、いくらお願いされたとて、価値がないと思う人たちを受け入れるほど甘くない。
もし使ってみたとして、世間の反応が悪かったら2度と使わなくなるし。
もしかしたら、ひと昔前は、それでもジャニーズ事務所という看板で強引に仕事を取れたかもしれないけど、元SMAP方々の件でとっても公けに注意を受けたから、今はそれもできないと思うしね。
だから企業側も断りやすくなってるはずだし。
ゴリ押しされたから売れてるって思われるってことは、成功してるってこと。
売れてるってこと。
だから「タキニ」だ、「ゴリ押し」だって言われるわけでしょ?
そう思われるほうが、商品としては価値があるって認められたってこと。
なんじゃないかな。
でも、ジャニーズ事務所に所属している子たちは、みんな努力してると思う。
みんないつでも立派な「商品」なんだと思う。
ただ、いつ売り出されるかは会社の方針が関わってくるからわからない。
だけど、ゴリ押しされた時に売れないなんてことはないというくらい、みんな常に自分を磨いてるんだと思う。
もちろん人間だから、その売り出されてる時期なんだってことに対して自覚がなかったり、売り出されてないと感じてイヤになっちゃったりすることはあるかもしれない。
でも、たぶん周りからいわゆる「ゴリ押し」期間になると、「売り出すから」と上からプレッシャーかけられると思うんだよね。
結果出そうって必死になると思うんだよね。(結果出そうとするのは、別にゴリ押しされている時だけとは限らないけどさ)
とくにグループだったら、自分がその起爆剤になる可能性もあれば、反対に失速させる可能性もある。
自分がメンバーを好きなほど、それって怖いこと。
だから単独で出演するって怖いことなんだよ。
ものすごいプレッシャーなんだよ。
あと、それぞれのグループの個性を考えての売り出し方もあると思う。
どのグループも「ゴリ押し」すればいいってもんじゃない。
まさに「ゴリ押し」って感じさせると離れていってしまうファンが多いグループだとしたら、「ゴリ押し」っていう手法は使えない。
あえて、他グループと比較して仕事が少なめなんじゃない?って思わせて、売っていく方法もあると思う。
だって、そう感じたファンは彼らに仕事を与えてあげようって、自分たちができることを考えるじゃない?
それって、かえって濃いファンができる。
離れないファンができる。
グループもそんなファンを、ますます大切にする。
よりお互いの絆が深まっていく。
長い目で見れば、そのほうがコンスタントに利益を出し続けるロングセラー商品になる可能性がある。
会社としては欲しいと思うな、ロングセラー商品。
とくにテコ入れしなくても、爆発的ではないにしても、売れ続けてくれる商品。
こんなにありがたい商品ないと思う。
ゴリ押しって、「なんかすごくいいって言われて買ったけど、しばらく使ってみたら自分とは合わなかったわ」と思われやすい面もあると思う。
冷められやすいというか。
ゴリ押しされて売れたとしても、それを持続させるのは、また別の話。
すっごく大変なこと。
価値があり続ける商品でい続けなければいけないってこと。
しかも、売れてるから世間や企業から「これくらい売れるのが当たり前でしょ」「すごく売れるってきいたから、仕事をお願いした」って思われやすい。
ずっと「売れてる」状態の結果を求められ続ける。
ちょっとでも以前より数字が出なかったら「あれ? 売れるってきいてたのに、期待外れだった」って、とくに企業から思われる。
だから「タキニ」だから、「ゴリ押し」されてるからって、良いわけでもないんじゃないかな。
でも、きっと彼らは、そんなことはとっくにわかってるんだと思う。
入所した時から、毎日がそんな言葉が飛び交う世界で生きてきたんだろうから。
覚悟があるんだと思う。
だから、彼らに言うことは何もない。
だって彼らは充分にそのことを理解していて、魅力的であろうと常に努力していてくれて、私たちファンを大切にしてくれるから。
だからSnow Manファンとしては。
「タキニ」「ゴリ押し」
その言葉を見かけるたびに思わなきゃいけない。
「大変だ。ファンとして、もっと支えてあげなきゃ」って。